会社の歴史を教えてください。
昭和43年の10月に私の父がこの会社を母と一緒に立ち上げまして当時、父はその独立する前にこういう医療関係の仕事をやっていて、
ちょうど昭和40年代くらいからベビーブームが始まり、みなさんが自宅で出産する流れから、病院で出産するという流れに変わって来ました。その中でお産というのは、いつ何時あるかわからないので、今までは自宅にその道具を準備していましたが、それを病院に全部運んでいく訳にはいきません。その中で出産セットという物があったら患者さんもドクターも看護師さんもみんな助かるよねというアイデアから出産セットというものを考案したんです。私が生まれた翌年にうちの父が独立して開業しています。起業は昭和43年でその時はまだ有限会社で、株式になってから来年10月で50周年になり創業55年目を迎えます。当時父は、営業と新規開拓をしながら納品に回り、母が出産セット作りやお客様の電話対応や事務をやっていました。一説には、僕をおんぶしながら出産セットを作っていたと聞いています。
相模原商事は蛯谷代表から見てどんな会社ですか？
そうですね。元気さと明るさを大切にするイメージの会社ですね。先代からとにかく礼儀と挨拶、約束をしっかり守る、感謝をしなさいと刷り込まれてきました。これは人間として生きる上で当たり前のことです。そういったものが、今のみんなの姿勢に身に付いているのがとても有難いことだと思います。商売人というのは、やはりお客様に喜んで頂いてお役に立つこと。それにはこちらが明るく元気で行動する、そういった人間性がまずは大事。そこに商品というものを提供していくという考え方をモットーに実践しています。うちの会社のイメージで、来客されるお客様から「活気がありますね」ということをよく言って頂けます。またすごくいい挨拶をしてくれますねということも言ってくださり、それがそのことに繋がるのかなと感じます。
業務内容で、ならではの特徴や他社様にはないような部分は？
やはりまず営業的なことで言えば、産婦人科の商品に特化している医療供給会社ということですね。とあるメーカーさんの100周年事業に参加した際に、「医療機械屋さんって全国にいっぱいありますが産婦人科に特化しているディーラーさんというのはすごくめずらしいですね」と言われました。そういった面で産婦人科に特化している医療専門の商社っていうのは全国にそんないないんじゃないかと思います。
第二創業出航プロジェクトついて伺ってもよろしいですか？
弊社は来年で50期を迎えます。3年前に50期に向かって第二創業をすると宣言しました。そこで弊社の出産と介護の事業を分社しました。分社化したことによって相模原商事は、産婦人科専門ディーラーとして特化し50期を迎えます。そしてこれから100年を目指す志に至った時にもう一回、新たに創業しようという気持ちで第二創業を志しました。でも言葉だけではダメで、具体的に考えて来たことを示していかないといけないということで、経営羅針盤という中期経営の計画を立てました。市場が少子化で縮小していく中で、生命を育むお産というのは絶対なくならない。未来からの使者に向かってさらに貢献できることは何かと考えた時に、弊社で出来るサービスと価値を提供し続け、温故知新の発想でビジネスモデルを展開し、いつか日本全国中に提供出来ればこの第二創業ということがより輝き、みなさまのお役に立つ会社として存続し続けることが出来ると考えております。
